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日本「最低」 NGOが主要国評価

 地球温暖化抑制に向けた日本の貢献度は主要国の下から4番目−−。欧州の非政府組織(NGO)が8日、パリで開催中の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で発表した温暖化対策の国別ランキングで、日本は5段階評価の「最低」という厳しい評価が示された。

     発表したNGOは、ジャーマンウオッチ(本部ドイツ)とCANヨーロッパ(本部ベルギー)。国民1人当たりのエネルギー供給量▽発電所などからの二酸化炭素(CO2)排出量▽再生可能エネルギーの導入量−−など15の指標を基に、主要58カ国の貢献度を分析した。

     どの国も取り組みは不十分だとして、1〜3位は該当なし。4位はデンマークで、再生可能エネルギー導入に熱心な点などが評価された。5位は英国、6位スウェーデンと、欧州勢が上位を占めた。

     日本は昨年より順位を三つ下げ58位。天然ガス火力発電などと比べてCO2排出量の多い石炭火力発電所の輸出推進政策などがマイナス要因になったという。それより下位は、オーストラリア▽カザフスタン▽サウジアラビア−−だけだった。

     CO2排出量が最も多い中国は順位を三つ上げて47位。次に多い米国は、オバマ政権が温暖化対策を主要課題に掲げていることなどが評価されて34位だった。【大場あい】

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