ニュース詳細

赤塚不二夫のビチュツ展
12月9日 23時06分

赤塚不二夫のビチュツ展
「天才バカボン」や「ひみつのアッコちゃん」などの作品で知られ、ギャグ漫画の王様と言われた故・赤塚不二夫さんを敬愛するアーティストたちが、赤塚さんへのオマージュを込めて作った絵画やイラストなどの作品を紹介した展示会が、東京・渋谷区のギャラリーで開かれています。
この展示会、「赤塚不二夫のビチュツ展」は、ことしが、赤塚不二夫さんの生誕80年にあたることから開かれました。展示されているのは赤塚さん本人や作品に関して表現した絵画やイラストなど50点余り。7年前に亡くなった赤塚さんと生前に親しかったり、ファンだったおよそ20組の漫画家やイラストレーター、写真家などが手がけました。
このうち、独特の世界観を持つカラフルなポップアートで知られる田名網敬一さんの「鏡面」という作品は、バカボンのパパとひみつのアッコちゃんがあざやかな色使いで表現されています。
K10010335511_1512092258_1512092300_01_03.jpg
パパとアッコちゃんは、まるで田名網さんがデザインした絵の中で展開される物語の登場人物のように配置され、赤塚さんのオリジナルキャラクターとはまた違った生き生きとしたイメージで迫ってきます。
K10010335511_1512092231_1512092244_01_04.jpg
また、赤塚さんの長女でアーティストの赤塚りえ子さんの作品は、仏壇の中に、「りゅうぐうじょう」と書かれたゲートの看板とともに、数々のキャラクターのミニチュアが、ライトアップされて配置されています。
K10010335511_1512092231_1512092249_01_04.jpg
ミニチュアの中には、赤塚不二夫さんが、セーラー服を着たり、安来節を踊っている様子を写真の切り抜きで表現したものもあり、あの世でも楽しく暮らしている赤塚さんの姿をほうふつとさせる作品です。
K10010335511_1512092229_1512092249_01_05.jpg
また写真家の荒木経惟さんの写真は、バカボンのパパの格好をしてはちまきや腹巻を身に着けた赤塚さんが、悩んだり、はにかんだりしている姿を捉えています。
このほかにも赤塚さんが16歳か17歳のころに描いた油絵の風景画や、現代美術家の村上隆さんがポップなタッチで描いたバカボン一家のキャラクターの絵などが展示されています。
展示会を主催した実行委員会のメンバーの佐伯昌哉さんは、「ナンセンスな笑いによって自由でタブーのない世界に挑戦した赤塚さんの精神を表現した作品ばかりです。萎縮しがちだと言われる今の世の中だからこそ、赤塚さんの精神やエネルギーを感じて欲しい」と話しています。
「赤塚不二夫のビチュツ展」は東京・渋谷区の「BANK GALLERY」で今月16日まで開かれています。

関連ニュース

k10010335511000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ