コンピューターウイルスを自宅パソコンなどに保管したとして、札幌市に住む中学2年の少年(14)が逮捕された事件で、警視庁サイバー犯罪対策課は24日、パソコン内のデータをロックして金銭を要求する「身代金要求型ウイルス」を販売したなどとして、不正指令電磁的記録提供などの疑いで少年を再逮捕した。
再逮捕容疑は7月、名古屋市の少女(14)に身代金要求型ウイルスを提供した疑い。8月には、この少女を標的にし、2度にわたって少女のパソコンを遠隔操作型のウイルスに感染させた疑い。
同課によると、少年は少女と無料対話アプリLINEを通じて知り合い、身代金要求型ウイルスを3千円で販売。少年はウイルスをネット上で入手したとみられ、「金もうけのためにやった」と供述しているという。
少女は遠隔操作型のウイルスに感染した後、少年にメールやフェイスブックなどのIDとパスワードを盗み取られた。少年が販売した身代金要求型ウイルスの被害は確認されていない。
少年は6~9月にインターネットバンキング利用者のIDなどを盗み取るウイルス「ゼウス」を自宅パソコン内などに保管していたとして、今月3日に不正指令電磁的記録保管容疑で逮捕された。東京地検は同容疑について処分保留としている。
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