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あかつき 金星軌道投入に成功 画像も公開12月9日 20時31分
金星を回る軌道を目指し、7日、5年ぶりにエンジンの噴射に再挑戦した探査機「あかつき」が、金星を回る軌道に入ることに成功しました。JAXA=宇宙航空研究開発機構は、9日午後6時から記者会見を開き、「あかつき」が撮影した精細な金星の画像を公開しました。
5年前の平成22年5月に打ち上げられた日本の金星探査機「あかつき」は当初、その年の12月に金星を回る軌道に入る予定でしたが、メインエンジンが噴射中に壊れ、当時の計画は失敗しました。
「あかつき」は、その後、本来の目的から外れて、太陽の周りを回っていましたが、7日、残された小型のエンジンを使って金星を回る軌道に入ることに再挑戦しました。
JAXAは、金星の上空に接近した「あかつき」の小型エンジン4基を20分28秒にわたって噴射させ予定どおりに噴射したことを確認するとともに、金星を回る軌道に入ったかどうかデータの分析を進めていました。
この再挑戦の結果についてJAXAは、9日午後6時から記者会見を開き、「あかつき」が金星を回る軌道に入ることに成功したと発表しました。
日本の探査機が、地球以外の惑星を回る軌道に入ったのは、初めてです。
また、一度、深刻なトラブルを起こした日本の探査機が復活を遂げるのは、機体を損傷しながらも5年前に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」以来の快挙です。
記者会見で、「あかつき」の責任者を務めるJAXAの中村正人プロジェクトマネージャは、「大変感慨深いものがあります。ついにわれわれの夢が実現しました。これで、惑星探査の世界に仲間入りができました」と述べました。
記者会見では、「あかつき」が撮影した精細な金星の画像も公開されました。
金星観測の責任者を務めるJAXAの今村剛准教授は、「間違いなく、世界トップレベルの精細な画像だ。観測用のカメラは、現在のところ目立った劣化はみられず、良好だ」と述べました。
JAXAでは、今後、「あかつき」に搭載されたカメラの試験を進め、来年4月ごろから、すべての観測機器を使った本格的な観測に入りたいとしています。
「あかつき」は、その後、本来の目的から外れて、太陽の周りを回っていましたが、7日、残された小型のエンジンを使って金星を回る軌道に入ることに再挑戦しました。
JAXAは、金星の上空に接近した「あかつき」の小型エンジン4基を20分28秒にわたって噴射させ予定どおりに噴射したことを確認するとともに、金星を回る軌道に入ったかどうかデータの分析を進めていました。
この再挑戦の結果についてJAXAは、9日午後6時から記者会見を開き、「あかつき」が金星を回る軌道に入ることに成功したと発表しました。
日本の探査機が、地球以外の惑星を回る軌道に入ったのは、初めてです。
また、一度、深刻なトラブルを起こした日本の探査機が復活を遂げるのは、機体を損傷しながらも5年前に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」以来の快挙です。
記者会見で、「あかつき」の責任者を務めるJAXAの中村正人プロジェクトマネージャは、「大変感慨深いものがあります。ついにわれわれの夢が実現しました。これで、惑星探査の世界に仲間入りができました」と述べました。
記者会見では、「あかつき」が撮影した精細な金星の画像も公開されました。
金星観測の責任者を務めるJAXAの今村剛准教授は、「間違いなく、世界トップレベルの精細な画像だ。観測用のカメラは、現在のところ目立った劣化はみられず、良好だ」と述べました。
JAXAでは、今後、「あかつき」に搭載されたカメラの試験を進め、来年4月ごろから、すべての観測機器を使った本格的な観測に入りたいとしています。
あかつきが撮影した金星の画像を公開
JAXAは、「あかつき」が7日、撮影した金星の画像3枚を公開しました。
このうちの1枚には、大きな弓のような形をした謎の模様も写っています。
ひとつめは、雲の温度を調べる赤外線カメラで撮影した金星、ふたつめは、地表付近にある物質を調べる近赤外線カメラで撮影した金星、3つめは、硫酸の雲を作り出している物質を調べる紫外線カメラで撮影した金星です。
このうち、赤外線カメラで撮影した金星には、北半球から南半球にかけて、弓のような形をした模様が写っています。
これについて、「あかつき」の責任者を務める中村正人プロジェクトマネージャは、「こんなところにこのようなものがある画像は、世界でも初めてだと思う。理由が分からず、考え出すと夜も眠れなくなる」と述べました。
また金星観測の責任者を務める今村剛准教授は、「このようなものが見えるということを想像もしていませんでした。これは、新たに見えた謎で、さっそく宿題を突きつけられたなと考えています」と述べました。
このうちの1枚には、大きな弓のような形をした謎の模様も写っています。
ひとつめは、雲の温度を調べる赤外線カメラで撮影した金星、ふたつめは、地表付近にある物質を調べる近赤外線カメラで撮影した金星、3つめは、硫酸の雲を作り出している物質を調べる紫外線カメラで撮影した金星です。
このうち、赤外線カメラで撮影した金星には、北半球から南半球にかけて、弓のような形をした模様が写っています。
これについて、「あかつき」の責任者を務める中村正人プロジェクトマネージャは、「こんなところにこのようなものがある画像は、世界でも初めてだと思う。理由が分からず、考え出すと夜も眠れなくなる」と述べました。
また金星観測の責任者を務める今村剛准教授は、「このようなものが見えるということを想像もしていませんでした。これは、新たに見えた謎で、さっそく宿題を突きつけられたなと考えています」と述べました。