「冬の時代」と呼ばれて久しい音楽業界。CDやDVDなど音楽ソフトの生産金額は10年前に比べて現在は半減した。そんななか、いま主要な収入源の一つとして成長しているのが「ライブ」だ。コンサートプロモーターズ協会によると、12年の公演数は2万44本で、3年前の09年に比べて約15%増。観客動員数も約2605万人から約3228万人へと約24%増えている。ライブは会場の定員という物理的制限があるため、数年前からはライブの生中継を映画館などで見る「ライブ・ビューイング」が登場するなど、ライブ周辺ビジネスも拡大を続けている。

 そして今、新たな「ライブ」が注目を集め始めている。最先端の3Dホログラムを活用したライブ映像を流す「3Dホログラムコンサート」だ。

 「それって結局、フィルムコンサートでは?」と思った読者もいるだろう。確かに一理ある。古くからアーティストのライブフィルムなどを流すイベントは行われてきた。最近でも生中継ではなく、収録されたライブ映像を映画館で上映する例も多い。

 だが、3Dホログラムコンサートは、「スクリーンに映るライブ映像を見る」感覚とはまったく異なるものだという。あたかも、目の前にアーティストがいるかのように見えるらしい。

 この3Dホログラムコンサートを特設会場で上映するイベント「YG Exhibition in Japan Supported by 三井不動産」が、現在、千葉県木更津市の「三井アウトレットパーク 木更津」で開催されている。

 一体、3Dホログラムコンサートとはどんなものなのか──それを確かめるために、会場に足を運んだ。

「YG Exhibition in Japan Supported by 三井不動産」は、千葉県木更津市の「三井アウトレットパーク 木更津」の一角で開催
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三井アウトレットパーク 木更津は、東京湾アクアライン木更津金田ICから約1km。東京駅から高速バスで約45分でアクセス
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