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【東海総通】マイメディア東海

平成26年5月2日

東海総合通信局

東海管内初の尾鷲市のエリア・ワンセグ放送

エリア・ワンセグ放送現地レポート
はじめに

 2月19日に東海管内で初めて免許された三重県尾鷲市のエリア・ワンセグ放送について、現地取材を行いましたので、その概要をご紹介します。

 尾鷲市は、全国でも有数な多雨地域、台風の常襲地域であり、今後、南海トラフ巨大地震の発生も危惧される中、これまでの防災行政無線に加え、よりきめ細やかな情報提供を行うために今回エリア・ワンセグ放送を導入しました。このシステムにより、ワンセグ受信が可能な携帯電話などで、定点カメラの映像、防災無線の音声、文字情報など、多種の防災情報が受信でき、既設の5GHz帯無線LANシステムと組み合わせて、市内20カ所のエリアで視聴することができます。

エリア・ワンセグ放送システムと技術的対策

 尾鷲市の防災拠点である尾鷲市防災センターにおいて、同市の防災危機管理室から、エリア・ワンセグ放送の導入経緯などについて説明していただきました。続いて、設備の設置事業者から、各エリアで良好な受信を可能とするためのSFN(注)などの技術的な対策を含めて、エリア・ワンセグ放送のシステム概要についてご説明いただきました。その後、同センター内の演奏所をはじめ、主な送信所へ案内していただきました。

 注記

  • SFN(Single Frequency Network):複数の送信所から同一周波数で電波を発射し、エリアが重なる地域でも干渉することなく良好に受信できる技術

写真1:尾鷲市防災センター

写真2:説明会の模様

1 演奏所(防災センター内)

 既設の5GHz帯無線LANシステムを中継回線とし、市内20カ所に設置された送信所から、各エリアに送信する情報(定点カメラの映像、防災無線の音声、J−ALERT情報、気象、文字情報など)を制御する仕組みについて説明していただきました。

写真3:演奏所での説明模様

2 近接する送信所間の受信状況の確認(中村山送信所と矢浜送信所)

 近接する送信所間で送信電波が重なり合う地域において、SFNの技術により電波が干渉することなく受信できることをワンセグ受信機で確認しました。また、実際にSFNをON(受信可能)、OFF(受信不可)に切替え、測定器で波形の変化などを確認しました。

写真4:ワンセグ受信端末

写真5:測定器により受信状況を確認

3 海越えサービスを行う曽根大崎送信所

 この送信所は、受信エリアに適当な設置場所がないため、対岸に設置して、海越えに送信電波を発射するもので、設置にあたっては、潮位による反射波の影響などを考慮し難視点がでないよう調整された送信所です。現地では、実際に測定車のアンテナの高さを上下に動かし、測定器で受信レベルが変動しても良好に受信されることを確認しました。

写真6:対岸に設置された送信所(写真の中央付近)

写真7:受信エリアでの説明模様

4 災害時の基幹局となる中村山送信所

 この送信所は、商用電源を使用せず、晴天時は太陽光発電により、また、雨天時は、発動機付発電機により電力供給される設備となっており、災害時のエリア・ワンセグ放送の基幹局となる送信所となっています。当日はあいにくの天気にもかかわらず案内していただき、各設備の動作について説明していただきました。

写真8:エリア・ワンセグ放送のアンテナなどの設置状況

写真9:中村山送信所での説明模様

尾鷲市長へのご挨拶

 岩田昭人(いわた あきひと)市長、山口武美(やまぐち たけみ)副市長へご挨拶に伺いました。市長、副市長からは、市の防災対策の方針、東日本大震災を教訓にした情報伝達機能の強化、防災意識の維持などについてお話してくださいました。当局からは、今後、エリア・ワンセグ放送を住民に浸透させていくことが大事であり、そのためにもコンテンツ作りが大切。東北地域の先進事例を参考にされるなど、本システムを有効活用されたいと今後の運用についてお願いするなど、忌憚のない意見交換を行いました。

おわりに

 今回の取材に際し、尾鷲市防災対策室をはじめ多くの方々にご協力をいただき、ありがとうございました。東海総合通信局は、今後も、エリア・ワンセグ放送の普及・促進をはじめ、ICT(情報通信技術)を活用して、魅力ある地域づくりに貢献する施策を推進して参ります。

参考資料


連絡先

東海総合通信局 企画広報室
電話:052-971-9117

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