ふなっしー悲っしー!「274」「Hyahaaaa!」偽グッズを初摘発

2015年12月9日6時0分  スポーツ報知
  • 「ふなっしー」を連想させるマグカップやTシャツなど(千葉県警提供)

 ゆるキャラ「ふなっしー」を連想させる商品をインターネットで販売したとして、千葉県警生活経済課と船橋署は8日、東京都豊島区のサイト運営会社の男性社長(33)、男性従業員(34)、法人としての同社を不正競争防止法違反容疑(混同惹起=じゃっき)で千葉地検に書類送検した。県警によると、ふなっしーの偽グッズの摘発は全国初という。

 書類送検容疑は、2人は共謀の上、今年8~10月、同社が運営する、ふなっしーグッズのインターネットの通販サイトで、Tシャツなど正規の商品と混同させるグッズ3種類を公認グッズに交ぜ、計38点を男女31人に計約15万3000円で販売した疑い。

 生活経済課によると、同社が販売していたのは、胸に「Iラブ274」などのロゴの入ったTシャツ、「Hyahaaaa!」などと書かれたiPhone(アイフォーン)ケースやマグカップの3種類。社長がデザインし、1980~4580円で販売した。県警によると、社長は「会社の利益につながると思いやった」と容疑を認めている。

 同社は今年3月から、ふなっしーグッズの開発許可を持つ企業と販売委託契約を締結し、公認グッズとして、ネックレスや雑貨などをネットで販売していた。正規品ではないと気づいた関係者が9月に県警に相談し発覚した。同社ホームページでは「ふなっしー公認グッズ販売店」と明記していたが、8日時点で閲覧できなくなっている。

 ふなっしーは2011年11月、船橋市名産の梨をモチーフにした市非公認キャラクターとして活動を始めた。船橋市にゆるキャラとしての承認を求めたものの、一時却下されるなど不遇の時代もあった。だが、地元のイベントなどに出演したり、インターネットの動画投稿など地道な活動で、知名度は急上昇。上下に跳びはねる独特の動きや興奮した際に「梨汁ブシャー」と叫んだりする特異なキャラが注目された。

 2013年には飲料メーカーなどのCMに出演。CDデビューも果たした。関連グッズは数百種類が販売されている。ブームは続いてるようで、ホームページでは「3日以内にご返信が無い場合は出演できないと受け取って頂けば幸いです。現在年内の土日は埋まっております」とコメントしている。

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