【モスクワ=田中孝幸】ロシアのショイグ国防相は8日、地中海に展開している同国の潜水艦が初めてシリアの過激派組織「イスラム国」(IS)への巡航ミサイルによる攻撃に踏み切ったと発表した。ISが首都と称するシリア北部ラッカの武器貯蔵庫や石油関連施設などを破壊したという。
プーチン大統領への報告で明らかにした。米国とイスラエルには攻撃について事前通告したという。パリ同時テロを受けて英仏両国や米国がISへの攻撃を強める中、ロシアの軍事力を内外に誇示し、対テロ戦の主導権を確保する思惑もあったとみられる。
プーチン氏は巡航ミサイルに関し「通常の弾頭と核弾頭のいずれも搭載可能だ。それはテロリストとの戦いでは必要ではないし、必要にならないことを願っている」とあえて発言。核大国としてのロシアの軍事力をアピールした。
プーチン、ショイグ、ロシア、ミサイル攻撃、Islamic