奈良県警橿原署は6日、同県田原本町の町長、寺田典弘容疑者(55)=同町秦庄=を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕した。同署によると「飲酒してから4時間くらい休憩したので大丈夫だと思った」と供述している。
逮捕容疑は5日午後6時半ごろ、同県橿原市の国道169号で、酒気帯びの状態で乗用車を運転した疑い。同乗者はいなかった。
寺田容疑者は午後1時半から約30分間、1人で350ミリリットルの缶酎ハイ1本と焼酎のお湯割りコップ1杯を自宅で飲み、夕方になって橿原市内で開かれる同窓会に車で向かう途中だったと説明している。
午後6時半ごろ、歩道の縁石に車を乗り上げる事故を起こし、通行人が110番した。酒臭かったため橿原署員が呼気検査し、基準を超えるアルコールが検出された。
同町によると、寺田容疑者は建設会社社長を経て、2006年12月に初当選し、現在3期目。
石本孝男副町長は「町の行政を預かる者がこのようなことを起こしたのは遺憾であり、今後、信頼の回復に努める」とのコメントを出した。〔共同〕
酒気帯び運転、石本孝男