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JRの利用者試算は「満席の26%」 北海道新幹線の前途多難

「北海道新幹線の定員は731人で、これが1日に13往復するので、満席で運行したとすると1万9006人が利用することになる。つまり島田社長の言う『1日5000人』という数字は26%にしかならないのです」(前出の前屋毅氏)

 今年3月に開業した北陸新幹線の高崎-軽井沢間の上下線乗車率は10月末までで62%、九州新幹線の2014年度の乗車率は、博多-熊本間で47%、熊本-鹿児島中央間でも34%となっている。これらに比べても、北海道新幹線の見込みはかなり低い。

 JR北海道の試算は、津軽海峡を経由する在来線の特急列車の利用者数を基にしている。これが1日当たり3700人。新幹線が開通しても、わずか1300人しか増えないだろうという予測である。

 終点の新函館北斗から札幌まで延びるのは2031年。開通したとしても、東京-札幌間の所要時間5時間。飛行機に勝つのは至難の業で、観光名所を何カ所も作るしかない。

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