トップページ科学・医療ニュース一覧削減目標の定期的提出など義務づけで一致
ニュース詳細

削減目標の定期的提出など義務づけで一致
12月5日 6時39分

削減目標の定期的提出など義務づけで一致
k10010330461_201512050637_201512050646.mp4
フランスで開かれている地球温暖化対策の国連の会議、COP21は4日、すべての国が今後、定期的に温室効果ガスの削減目標を提出し、5年に一度、世界全体の削減状況の検証を義務づけることについておおむね意見の一致に至りました。
パリ近郊で開かれているCOP21は、京都議定書に代わる新たな枠組みの合意を目指し、実務者レベルの作業部会で交渉が続いています。作業部会では4日、合意文書の草案が示され、すべての国が今後、定期的に削減目標を作成して国連に提出することや、5年に一度、世界全体での削減の進捗(しんちょく)状況を検証することについて法的に義務づける文案が盛り込まれました。
削減目標については会議に合わせて参加国の9割を超える180余りの国が提出し、その継続と世界全体での検証には各国から大きな異論は出ていないことから最も拘束力の強い義務づけについても、おおむね意見の一致に至りました。
一方で、温暖化対策に最も効果がある削減目標の達成の義務づけについては、ほとんどの国が経済成長が阻害されかねないなどとして否定的な姿勢を示しているため、草案に盛り込まれるのは難しい情勢となっています。
また、目標達成に必要な資金を先進国がどこまで拠出するかについても途上国から上積みを求める声が根強く、妥協点を見出せずにいます。作業部会は来週の閣僚級会合に向けて1日しか残されておらず、厳しい交渉が続いています。

関連ニュース

k10010330461000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ