中国 広東省で産業用ロボットの展示会

12月5日 20時23分

k10010331011_201512052103_201512052104.mp4

製造業が集積し、「世界の工場」とも呼ばれている中国南部の広東省で、工場の製造ラインなどに使う産業用ロボットの展示会が開かれ、大勢の企業担当者が視察に訪れています。

中国南部の広東省広州で５日から４日間の日程で始まった展示会には、国内外の機械メーカーなどおよそ２０社が参加し、産業用ロボットや、３次元のデータを基に立体物を作る３Ｄプリンターなどを展示しています。
このうち、家電製品や自動車の製造現場で部品の溶接や運搬を行う産業用ロボットのメーカーのコーナーには、導入を検討している中国企業の担当者が大勢訪れ、費用や性能などを確認していました。
広東省では、経済成長に伴って人件費が高騰した結果、安くて豊富な労働力で加工した製品を輸出する労働集約型の産業が立ち行かなくなっていて、中国政府は生産の効率化を図るため、補助金を出すなどして企業にロボットの導入を促しています。
中国では去年１年間に５万７０００台の産業用ロボットが販売され、世界の販売量の４分の１を占める最大の市場となっていて、中国の産業用ロボットメーカーの担当者は「顧客の需要に合わせてロボットの性能を高め、会社をさらに発展させていきたい」と話していました。