オバマ大統領 「政府と地域社会が結束を」

12月5日 20時15分

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アメリカのカリフォルニア州で男女２人が銃を乱射して１４人が殺害された事件を受けて、オバマ大統領は、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートなどの過激な思想に人々が染まるのを防ぐため、政府と地域社会などが結束して取り組む必要があると訴えました。

オバマ大統領は週末恒例のビデオ演説で、アメリカのカリフォルニア州で男女２人が銃を乱射して１４人が殺害された事件について、「国全体にとっての悲劇だ」と述べ、犠牲者を追悼しました。
そして「２人の容疑者がテロを起こすような過激な思想に感化されていた可能性がある」と指摘しました。そのうえで「過激派組織ＩＳやほかのテロ組織が世界中で暴力行為を活発に促している。こうした憎むべき思想に人々が染まるのを防ぐため、政府と地域社会などが結束して取り組む必要がある」と訴えました。
また、「アメリカでは危険な人物が銃を手に入れるのが簡単すぎる。旅客機への搭乗を禁止された人物でも銃を購入できるのが現状で、それはばかげている」と非難し、アメリカ議会に対し、テロリストになり得る人物が銃を取得するのを阻止するため、規制を強化するよう求めました。
アメリカ議会では、上下両院で多数を占める野党・共和党が銃を保有する権利を重視し、規制には消極的な立場で、オバマ大統領は大統領権限を使って規制を強化することも検討しています。