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シリアは危機的状況 冬を前に支援訴え
12月5日 15時19分

内戦が続くシリアで支援活動を行っている赤十字国際委員会は、本格的な冬が訪れるのを前に住民たちが食料や衣類の不足で危機的な状況に陥っているとして、国際社会に支援を訴えました。
シリアでは、4年以上続いている混乱と内戦で自宅が破壊されるなどして、人口の半分に当たるおよそ1200万人が国内外で避難を余儀なくされています。
シリア国内で支援活動を行っている赤十字国際委員会は、本格的な冬が訪れるのを前に住民たちが戦闘が続くなかで厳しい生活を強いられている様子の映像を公開しました。
このうち北部の都市アレッポでは、幼い子ども6人と母親が壁が崩れた自宅で暮らしていて、がれきの中から燃えやすいものを拾い集めて、家の中で火をおこして寒さをしのいでいます。母親は「暖房もマットレスもなく、子どもは病気になっています。冬を越せるのか心配しています」と話していました。
また、同じくアレッポに住む70歳の男性は戦火を逃れながら、これまでに3回避難場所を変えていて、「もう行くあてがなく、とても生活できない。死んだほうがましかもしれない」と話していました。
赤十字国際委員会は食料や衣類の支援を行っていますが、物資が不足していて、国内のおよそ480万人に支援が行き届いていないということです。
赤十字国際委員会のロバート・マルディーニ中近東事業局長は、「人道支援の状況は日々悪化していて、危機的な状況だ。より多くの人を助けなければならない」と話し、国際社会に支援を訴えました。

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