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化血研 動物用医薬品でも不正製法12月9日 10時52分
熊本の製薬会社「化血研」が、人の血液製剤を国の承認とは異なる方法で製造していた問題で、化血研が動物用医薬品についても国が承認したのと異なる方法で製造していたことが、農林水産省の調査で分かりました。
この問題は、熊本市に本社がある製薬会社「化血研」、「化学及血清療法研究所」が、人の治療に使われる血液製剤を長年にわたって国の承認とは異なる方法で製造していたもので、先週、厚生労働省が立ち入り検査を行っています。
農林水産省によりますと、化血研は家畜などに使われる動物用のワクチンなどについても国の承認とは異なる方法で製造していたことが分かったということです。
問題となっているのは、牛や豚に下痢や流産などを引き起こす感染症のための動物用ワクチンなどおよそ30種類で、農林水産省によりますと、細菌検査の順序が決められた手順とは異なるなどしていたということです。
農林水産省ではことし2月、会社側からの報告を受けて調査を行ったところ、不正を確認したということで、化血研では手順を変更する手続きを進めていますが、一部の製品については現在も出荷を自粛しているということです。
また、すでに出荷された動物用ワクチンなどについては、別途、国の検定を受けていることから、安全性には問題はないということです。
農林水産省では今後、立ち入り検査も含めて詳しく調査をすることにしています。
化血研はNHKの取材に対し、「現在、詳しい原因について調査を行っています。安全性の確認が終わった製品については順次出荷をしていきたいと考えています」とコメントしています。
農林水産省によりますと、化血研は家畜などに使われる動物用のワクチンなどについても国の承認とは異なる方法で製造していたことが分かったということです。
問題となっているのは、牛や豚に下痢や流産などを引き起こす感染症のための動物用ワクチンなどおよそ30種類で、農林水産省によりますと、細菌検査の順序が決められた手順とは異なるなどしていたということです。
農林水産省ではことし2月、会社側からの報告を受けて調査を行ったところ、不正を確認したということで、化血研では手順を変更する手続きを進めていますが、一部の製品については現在も出荷を自粛しているということです。
また、すでに出荷された動物用ワクチンなどについては、別途、国の検定を受けていることから、安全性には問題はないということです。
農林水産省では今後、立ち入り検査も含めて詳しく調査をすることにしています。
化血研はNHKの取材に対し、「現在、詳しい原因について調査を行っています。安全性の確認が終わった製品については順次出荷をしていきたいと考えています」とコメントしています。