韓国国会議員がユネスコ事務局長と面会 訪朝を提案

【ソウル聯合ニュース】韓国国会の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)外交統一委員長(与党セヌリ党)がフランス・パリで7日(現地時間)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のボコバ事務局長と面会し、文化遺跡発掘事業のための訪朝を提案した。

 羅氏は地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に出席するため、パリを訪問している。

 羅氏がこの日出した報道資料によると、同氏はボコバ事務局長に対し、北朝鮮は予算や技術などさまざまな面で不足しているため、ユネスコが訪朝して文化遺跡の発掘事業を積極的に進めるべきだと提案したという。

 これに対し、ボコバ事務局長は「北朝鮮側に意味のあるメッセージを伝えられる時点を待っている」と答えたとされる。

 また、朝鮮人が強制労働を強いられた施設を含む「明治日本の産業革命遺産」(23施設)が今年7月、ユネスコの世界文化遺産に登録されたことに対し、羅氏は「われわれとしては多大な懸念とやるせなさを感じざるを得ない」と訴えた。その上で、「(情報センターの設置など)日本が約束した措置がきちんと履行されるよう、ユネスコの持続的な関心と協力を願う」と述べた。

 ボコバ事務局長は、日本の今後の措置に持続的に関心を寄せると応じたという。

 羅氏は8日にCOP21で、韓国主導の国際機関であるグリーン気候基金(GCF)やグローバル・グリーン成長研究所(GGGI)などを通じた開発途上国への支援努力をアピールする予定だ。

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