ノーベル賞のディートン氏:欧州にとって難民危機は債務危機より深刻
2015/12/08 18:39 JST
(ブルームバーグ):ノーベル経済学賞を今年受賞した米プリンストン大学のアンガス・ディートン教授は、中東からの難民の急増によって欧州経済の見通しは悪化しているとの見解を示した。
同氏は今週の授賞式のために訪れたストックホルムでのインタビューで7日、債務危機の直後に生じた難民危機は「経済状況をひどく悪化させ得る」とし、欧州連合(EU)がこの圧力に押しつぶされる「非常に深刻な危険が明らかにある」と語った。
欧州債務危機と難民危機は規模は同じだが、難民問題については「誰も解決方法を知らない」ため、より深刻な危機になり得るとし、少なくとも債務危機については「解決方法は分かっていて、合意ができなかっただけだ」と指摘した。
原題:Nobel Laureate Sees ‘Much Worse’ EU Economy From Refugee Crisis(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ストックホルム Johan Carlstrom jcarlstrom@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Tasneem Hanfi Brögger tbrogger@bloomberg.net; Jonas Bergman jbergman@bloomberg.net
更新日時: 2015/12/08 18:39 JSTニュース一覧
注目のセクション