ただ、Jリーグから、下部リーグへの移籍だ。G大阪のチームメートは「いくら地元だからって、Jで試合に出ているのに何で」と止めた。当時の強化部長だった安達貞至(現相談役)も「G大阪から和田は将来のフロント、指導者として育てていきたい人材と言われた。最後は半ば泣き落とし」と経緯を振り返る。
当時の練習場の隣には被災者の仮設住宅があった。練習中、ボールが防護ネットを越えて飛び込むこともあったが、住民は「頑張ってJリーグに上がって。そのために和田くん来てくれたんやろ」と笑顔だった。
■復興の街と歩み、躍進誓う
クラブは震災の中で生まれ、助け合いの中で育まれた。だから、今季の新チームの始動日を1月17日にした。「多くの選手が震災を知らないが、神戸の一員になった以上は震災を切り離せない」。練習前のミーティングで震災直後の神戸の映像を流し、ピッチでは一列に並び黙とうした。
東日本大震災で、クラブは義援金口座をいち早く設置し、選手も募金活動などを行った。「何がベストか分からないが、できることは行動で示したい」
「神戸のチームとして元気と勇気を与える使命がある」。昨季、J2降格の土俵際で監督に就任し、チームを「奇跡」のJ1残留に導いた和田。震災から16年。街の復興とともに歩んできたからこそ、今季の躍進を誓う。
(敬称略)
駆けっこをさせたら、男の子にも負けなかった。小学生の女子サッカーチームでは敵なし。四国が生んだ天才少女。この程度の逸話なら、女子日本代表にはよくある話だ。
徳島県松茂町出身の増矢理花は、日本サッカー…続き (12/5)
女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」の増矢理花は、2006年春に開校した日本サッカー協会(JFA)アカデミー福島の3期生にあたる。フランスを見習って設立されたこの学校から、代表監督の眼鏡にかなう…続き (12/5)
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| F東京 | 0 (終了) 0 | 鳥栖 |
|---|---|---|
| G大阪 | 4 (終了) 0 | 山形 |
| 鹿島 | 1 (終了) 0 | 名古屋 |
| 川崎 | 1 (終了) 0 | 仙台 |
| 柏 | 1 (終了) 1 | 新潟 |
| 広島 | 5 (終了) 0 | 湘南 |
| 浦和 | 5 (終了) 2 | 神戸 |
| 甲府 | 2 (終了) 2 | 清水 |
| 横浜M | 0 (終了) 0 | 松本 |
| 新潟 | 0 (終了) 2 | 湘南 |
|---|---|---|
| G大阪 | 0 (終了) 2 | 広島 |
| 鹿島 | 2 (終了) 0 | 横浜M |
| 柏 | 0 (終了) 1 | F東京 |
| 山形 | 1 (終了) 2 | 清水 |
| 名古屋 | 4 (終了) 2 | 甲府 |
| 鳥栖 | 1 (終了) 0 | 仙台 |
| 浦和 | 1 (終了) 1 | 川崎 |
| 神戸 | 2 (終了) 1 | 松本 |