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梶田さん「ノーベルレクチャー」で期待語る12月9日 6時48分
ことしのノーベル物理学賞を受賞する東京大学宇宙線研究所、所長の梶田隆章さんがスウェーデンのストックホルムで「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演に臨み、研究テーマであるニュートリノについて「研究が進めば、宇宙にある物質の起源など自然界の根本的な理解につながるかもしれない」と今後の期待を語りました。
「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演は、その年の受賞者が受賞理由となった研究の意義や、みずからの思いを一般の人に向けて話す恒例の行事です。
物理学賞を受賞する東京大学宇宙線研究所、所長の梶田隆章さんは8日、ストックホルム大学で大勢の聴衆を前に講演に臨みました。
梶田さんはまず、受賞理由となった「ニュートリノ振動」を発見した瞬間について「当初は重大なミスを犯したのだと思った。1年以上かけて調べたところ、データに問題はないことがわかった」と話しました。そして、「ニュートリノ振動」があるかもしれないという最初の論文を出した時には「とても興奮しました。次の研究に進みたいと強く思いました」と当時の心境を語りました。さらに規模を大きくした「スーパーカミオカンデ」での研究について、「多くの異なる観測方法があったため、今回の発見には大勢の若い研究者たちの力が欠かせませんでした」と話しました。
そして、現在はニュートリノの質量が電子の1000万分の1以下であることが分かってきたことなどを紹介し、「研究が進めば、宇宙にある物質の起源など自然界の根本的な理解につながるかもしれない」と今後の期待を語りました。
最後に、共に研究を進めてきた仲間にお礼を述べたうえで恩師である小柴さん、そして平成20年に亡くなった戸塚洋二さんに「研究生活を通して支え続けてくれたことへの感謝の気持ちを伝えたい」と述べました。
梶田さんは日本時間の11日未明、ストックホルム中心部のコンサートホールで開かれるノーベル賞の授賞式に臨みます。
物理学賞を受賞する東京大学宇宙線研究所、所長の梶田隆章さんは8日、ストックホルム大学で大勢の聴衆を前に講演に臨みました。
梶田さんはまず、受賞理由となった「ニュートリノ振動」を発見した瞬間について「当初は重大なミスを犯したのだと思った。1年以上かけて調べたところ、データに問題はないことがわかった」と話しました。そして、「ニュートリノ振動」があるかもしれないという最初の論文を出した時には「とても興奮しました。次の研究に進みたいと強く思いました」と当時の心境を語りました。さらに規模を大きくした「スーパーカミオカンデ」での研究について、「多くの異なる観測方法があったため、今回の発見には大勢の若い研究者たちの力が欠かせませんでした」と話しました。
そして、現在はニュートリノの質量が電子の1000万分の1以下であることが分かってきたことなどを紹介し、「研究が進めば、宇宙にある物質の起源など自然界の根本的な理解につながるかもしれない」と今後の期待を語りました。
最後に、共に研究を進めてきた仲間にお礼を述べたうえで恩師である小柴さん、そして平成20年に亡くなった戸塚洋二さんに「研究生活を通して支え続けてくれたことへの感謝の気持ちを伝えたい」と述べました。
梶田さんは日本時間の11日未明、ストックホルム中心部のコンサートホールで開かれるノーベル賞の授賞式に臨みます。