フランクフルトでの中国企業の株式上場、人民元建て来年にも可能に
2015/12/08 11:42 JST
(ブルームバーグ):中国企業は来年中にフランクフルトで株式を人民元建てで上場できるようになる見通しだ。実現すれば自動車メーカーの上海汽車集団 (SAICモーター)など業界を代表する中国企業が欧州の投資家を呼び込みやすくなり、中国経済の開放が一段と進むことになる。
ドイツ取引所によれば、同取引所と中国の2つの取引所が合弁で設立したチャイナ・ヨーロッパ・インターナショナル・エクスチェンジ(CEINEX)にいわゆる「D株」が上場されることになる。先月18日始動後のCEINEXでの1営業日当たりの平均売買代金は1830万元(約3億5125万円)。
CEINEXの現時点での扱いは上場投資信託(ETF)と債券だけだが、来年は金融商品を増やす予定。預託証券など個別株のほか、デリバティブ(金融派生商品)が取引できるようになる可能性もある。
中国企業はすでにニューヨークとロンドンで欧米の取引所に上場しているが、CEINEXでは人民元建てで株式上場が可能。中国が世界の金融における人民元の役割拡大を目指す中で、中国企業は欧州でポンドやユーロではなく人民元で資金を集める機会を得ることになる。
原題:Chinese Companies May List Yuan Stocks in Frankfurt in 2016(抜粋)
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更新日時: 2015/12/08 11:42 JST