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九州新幹線 長崎ルート34年度開業困難か12月4日 5時03分
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平成34年度より前倒しして開業することを目指してきた九州新幹線長崎ルートは、導入を検討している新型車両に問題が見つかり走行試験ができない状態が続いているため、国土交通省は平成34年度の開業は現状では困難だという考え方をまとめたことが分かりました。
福岡県の博多駅と長崎駅を結ぶ九州新幹線長崎ルートは、線路の幅が違う新幹線と在来線の両方を走行できるように左右の車輪の幅を変えることができる「フリーゲージトレイン」という新型車両の導入が検討されており、平成34年度の開業を目指して車両の耐久性を評価するための走行試験が行われていました。
しかし、去年、走行試験中に複数の台車の車軸付近に傷などが見つかったため試験を中断し、国土交通省などは原因の調査や改善策の検討を行ってきました。その結果、車軸に構造的な問題があることが分かり、国土交通省は、走行試験の再開が早くても来年後半になり、車両の量産が間に合わないなどとして平成34年度の開業は現状では困難だという考え方をまとめたことが分かりました。
九州新幹線長崎ルートの開業時期を巡っては、政府・与党がことし1月に平成34年度よりもできるかぎり前倒しを目指すことを決定していましたが、国土交通省は今後、沿線の佐賀県や長崎県などと協議をしながら開業時期を検討することにしています。
しかし、去年、走行試験中に複数の台車の車軸付近に傷などが見つかったため試験を中断し、国土交通省などは原因の調査や改善策の検討を行ってきました。その結果、車軸に構造的な問題があることが分かり、国土交通省は、走行試験の再開が早くても来年後半になり、車両の量産が間に合わないなどとして平成34年度の開業は現状では困難だという考え方をまとめたことが分かりました。
九州新幹線長崎ルートの開業時期を巡っては、政府・与党がことし1月に平成34年度よりもできるかぎり前倒しを目指すことを決定していましたが、国土交通省は今後、沿線の佐賀県や長崎県などと協議をしながら開業時期を検討することにしています。
日本で初の技術採用も試験が中断
九州新幹線長崎ルートは福岡県の博多から佐賀県の新鳥栖、武雄温泉を経由して長崎までを結ぶ143キロの区間で、新幹線と在来線を走ることができる「フリーゲージトレイン」を活用することになっています。「フリーゲージトレイン」は国土交通省が新幹線を普及させるため平成9年から技術開発を進めているもので、導入されれば、日本では九州新幹線長崎ルートが初めてとなります。
去年10月からは熊本県と鹿児島県で車輪の幅の変換と高速走行を繰り返し、実用化に向けた耐久性を確認するための走行試験が始まりました。当初の計画では2年半で60万キロ走行し耐久性を確認する予定でしたが、走行試験が始まって僅か1か月後に台車の車軸付近に傷が見つかったため試験は3万キロ走った段階で中断されていました。
去年10月からは熊本県と鹿児島県で車輪の幅の変換と高速走行を繰り返し、実用化に向けた耐久性を確認するための走行試験が始まりました。当初の計画では2年半で60万キロ走行し耐久性を確認する予定でしたが、走行試験が始まって僅か1か月後に台車の車軸付近に傷が見つかったため試験は3万キロ走った段階で中断されていました。