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シリア文化遺産話し合う国際会議始まる12月4日 7時54分
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過激派組織IS=イスラミックステートによって世界遺産のパルミラ遺跡が破壊されるなど、危機的な状況にあるシリアの文化遺産について話し合う国際会議が、日本の研究者の呼びかけで隣国のレバノンで始まりました。
この国際会議は、内戦の混乱に乗じて遺跡の破壊や文化財の盗掘、密売が横行しているシリアで貴重な文化遺産をどう後世に引き継いでいくか知恵を出し合おうと、日本の考古学者たちが開催を呼びかけました。レバノンの首都ベイルートで、3日始まった会議には、シリアのほか、ヨーロッパ各国など合わせて13の国から100人余りの専門家が参加しました。
呼びかけ人の1人である奈良県立橿原考古学研究所の元副所長、西藤清秀さんは、ISによって古代ローマ時代の神殿などが相次いで破壊されたパルミラ遺跡について、将来の復元に生かしてもらおうと破壊前の状況を報告しました。西藤さんは「こうした会議によってシリアで一生懸命、文化財を守る人たちを勇気づけられると思う」と話していました。また、参加したシリア人の研究者は「世界の研究者の意見を、破壊された文化財の修復や復元に役立てたい」と話していました。
会議は6日まで開かれ、最終日には、ISが破壊したパルミラ遺跡の神殿を実際の計測に基づいて再現した3次元の立体画像が公開されることになっています。
呼びかけ人の1人である奈良県立橿原考古学研究所の元副所長、西藤清秀さんは、ISによって古代ローマ時代の神殿などが相次いで破壊されたパルミラ遺跡について、将来の復元に生かしてもらおうと破壊前の状況を報告しました。西藤さんは「こうした会議によってシリアで一生懸命、文化財を守る人たちを勇気づけられると思う」と話していました。また、参加したシリア人の研究者は「世界の研究者の意見を、破壊された文化財の修復や復元に役立てたい」と話していました。
会議は6日まで開かれ、最終日には、ISが破壊したパルミラ遺跡の神殿を実際の計測に基づいて再現した3次元の立体画像が公開されることになっています。