モンゴル高官に拉致問題解決の支援を要請

12月4日 20時48分

政府の国家安全保障局の谷内局長は、日本を訪れているモンゴルの国家安全保障評議会のエンフトゥブシン事務総長と会談し、拉致問題の解決に向けて、北朝鮮の伝統的な友好国で国交があるモンゴルの支援を求めました。

モンゴルの国家安全保障評議会のエンフトゥブシン事務総長は、３日から日本を訪れており、４日午前に総理大臣官邸を訪れて、政府の国家安全保障局の谷内局長と、およそ１時間半にわたって会談しました。
この中で谷内局長は北朝鮮による拉致問題について、「モンゴルには、拉致問題の解決に向けた支援を続けて頂いており感謝したい」と述べたうえで、北朝鮮の伝統的な友好国で国交があるモンゴルの支援を求めました。これに対し、エンフトゥブシン事務総長は、引き続き拉致問題の解決に向けて支援を行っていく考えを伝えました。
また、谷内局長は、会談で、南シナ海で中国が人工島を造成している問題について、国際社会の懸念事項だとして法の支配の徹底を求める日本の立場を説明し、理解を求めました。
これに先立って、安倍総理大臣はエンフトゥブシン事務総長の表敬訪問を受け、ことし１０月のモンゴル訪問の際の歓迎に感謝の意を伝えたうえで、引き続きモンゴルとの戦略的パートナーシップを強化していきたいという考えを示しました。