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札幌でマンション火災 またガスボンベ穴開け中に 女性やけど

北海道新聞 12月8日(火)16時30分配信

市内で今年すでに9件、4人死傷

 8日午前9時55分ごろ、札幌市北区北25西9、マンション「ラポール四季の杜B棟」(鉄筋コンクリート13階建て、75戸)の5階居室から出火、内部を全焼した。室内にいた住人の50代女性が顔などにやけどを負った。

【動画】はしご車も出動 出火当時の様子

 札幌北署によると、女性は出火当時、1人で室内にいて、カセットボンベの穴開け作業をしていたという。台所の燃え方が激しく、同署が出火原因を調べている。現場は札幌市営地下鉄南北線北24条駅から約1キロの住宅や商業施設が立ち並ぶ一角。消防車両20台が出動し、マンションの住人ら約200人が避難するなど一時騒然となった。

 市消防局によると、市内では今年に入り、カセットボンベやスプレー缶の穴開けが原因の火災事故が7日現在で9件発生し、4人が死傷している。

10月から穴開けなしでの回収を試行

 札幌市は、スプレー缶に穴を開けないと缶の中に残るガスがごみ収集車内で火災を引き起こす恐れがあるとして、市民にごみ出し前の穴開けを求めている。しかし、穴開け作業が原因とみられる死亡火災が2年連続で発生したため、今年10月に清田区の清田、真栄両地区の一部約8300世帯で、穴開けなしの回収を試行的に始めている。

北海道新聞

最終更新:12月8日(火)17時42分

北海道新聞