マガジンワールド


COVER STORY No.1983

COVER STORY

氷上とはひと味違う表情を求めて。

思い起こせばシニアデビューした羽生選手を初めてテレビで見たとき、なんだかスケートのことはよくわからないけど、すごく魅力的な男子! と心のメモに書き留めたのが、もう5年前のこと。まさかお会いできる日が来るとは思ってもみませんでした!

今回のananでは、羽生選手のプライベートな顔を伝えるのがファンの皆様への使命。そう考え、「もしも彼が等身大の21歳だったら」と想定して、撮影させていただきました。一緒に歩いているように思える、そして、カフェで目の前に座ったらこんな表情をしてほしい! と思いつつも、そんなことはご本人に言えるわけもなく、カメラマンがまさにそう見えるように撮影してくださいました。短い撮影時間だったにもかかわらず、最初のカメラテストが終わった時点で「もう、いいでしょ」と照れていた羽生選手ですが、カメラマンがシャッターを切り始めると、表情や動作がコロコロ変わり、そのプロ意識の高さにスタッフ全員がモニターにクギヅケに! くるくる動く彼を必死で追いかけていたカメラマンも時間が経つにつれて、ポーズをリクエストするなど、なごやかな撮影でした。

インタビューでは、20歳(撮影当日)とは思えないほど、しっかりとした受け答えで、返す言葉も的確で、もうただただ尊敬の嵐。でもスケートのことを話すときは、笑顔がキラめき、どこまでも無邪気。先日のNHK杯優勝後の会見のときもそうでしたが、氷上の凛々しい顔から、オフアイスの笑顔に戻る瞬間、みんな、そのギャップにドキっとするんですよね、きっと。

誌面ではそのギャップが垣間見える写真をたっぷり掲載しています! 特大ポスターもぜひご堪能くださいね。(HK)