仲尾次の登録名は「オスカル」　日本人では広島初のミドルネーム

　広島は７日、広島市内のホテルで新人７選手の入団記者会見を行い、ドラフト６位の仲尾次オスカル正樹投手（２４）の登録名が「オスカル」と発表された。外国人選手を除き、球団では初のミドルネーム使用となる。

　５７番のユニホームには、背に「ＯＳＣＡＲ」と登録名が縫い付けられていた。「先発、中継ぎ両方できる。いつかは前田さんのような投手になりたいです」。白鴎大入学後に覚えた日本語でオスカルは力強く所信表明した。ブラジル出身の日系２世。夢は故郷で野球をサッカー同様、人気スポーツにすることだという。

　「野球を分からない人は、たくさんいる。サッカーだけじゃないと、人気にしていきたい。僕が日本の野球で活躍すれば、ブラジルまでつながると思う」

　プロリーグはないが、父・嗣光さん（７２）の影響で、６歳から野球を始めた。１７日には４年ぶりに帰国する予定。両親や親戚らにプロ入りを報告する。目標は開幕１軍と２大会連続となるＷＢＣ出場。ブラジル野球の未来を背負い、大志を抱いてプロの門をたたく。　（田中政行）