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はやぶさ2の撮影 各地で成功
12月3日 20時20分

はやぶさ2の撮影 各地で成功
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日本公開天文台協会によりますと、地球に接近した「はやぶさ2」の撮影に、全国の17の天文台や科学館などが成功したということです。
このうち、長野県木曽町にある東京大学木曽観測所では、午後6時すぎ望遠鏡で撮影した複数の画像に「はやぶさ2」が、画面の下から上に向かって、さまざまな天体の間を抜けながら進んでいく姿が写っていました。また、午後6時半すぎに撮影した複数の画像では「はやぶさ2」が画面の中ほどの雲の間から姿を現し、30分前よりさらに速いスピードで、画面の上のほうに向かって勢いよく進んでいく姿が写っていました。
時間が進むにつれ最初はゆっくりだった「はやぶさ2」のスピードが上がっていった理由について、観測していた東京大学の酒向重行助教は「『はやぶさ2』が地球に近づくにつれて地球の重力に引き込まれ、速度が上がっていったからだ」と話しています。

鳥取や石川の天文台でも撮影

「はやぶさ2」の撮影に、鳥取市にある天文台「さじアストロパーク」でも成功しました。「はやぶさ2」は午後6時43分ごろと午後6時57分ごろの2回撮影され、なめらかに移動していく姿が写っていました。
また、石川県能登町にある天体観測施設「満天星」も成功しました。撮影した学芸員の宇佐美拓也さんによりますと午後6時56分ごろに、天体望遠鏡で撮影した画像に、JAXAが発表している軌道と同じ軌道を進む「はやぶさ2」の姿が写ったということです。学芸員の宇佐美さんは「雨が心配で撮影できないかと思っていたが、無事に撮影できてほっとしています」と話しています。

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