流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の感染拡大に伴い、注意報の基準値を上回る地域が続出していることが、国立感染症研究所や各都道府県がまとめた11月23日から29日までの週の患者報告で分かった。前週に比べて29都道府県で増えており、全国平均は前回の流行以降で最多を記録。県平均で基準値を超過した佐賀県は、飛沫や接触で感染することを挙げ、予防方法としてワクチン接種を勧めている。【新井哉】
■全国最多の佐賀、過去5年平均と比べ4倍の報告数
11月23日から29日までの週の全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000カ所)は、定点当たり0.77人で前週に比べて15%増えた。都道府県別では、佐賀が3.96人で最も多く、以下は石川(2.41人)、沖縄(2.24人)、福岡(1.9人)、山形(1.8人)、宮崎(1.42人)、北海道(1.41人)、広島(1.24人)、長崎(1.18人)、静岡(1.17人)、茨城(1.09人)、千葉(1.04人)などの順だった。
佐賀県では過去5年平均と比べて約4倍の報告数となっており、唐津保健福祉事務所管内で注意報の基準値(3.0人)の2倍超の6.25人を記録。佐賀中部(4.25人)と杵藤(4.0人)、鳥栖(3.67人)の管内でも多く、県平均で基準値を上回った。
北陸地方の各県でも前週に比べて報告数が軒並み増加しており、同地方で患者数が最も多かった石川県では、能登中部(4.5人)、石川中央(4.33人)の保健所管内で基準値を超過した。
■沖縄・宮古で注意報値の7倍超、局地的な流行も
局地的な流行も見られ、沖縄県では宮古保健所管内で注意報の基準値の7倍超の22.0人を記録。東北地方でも岩手県を除く5県で増加し、患者が倍増した山形県では庄内(4.75人)で基準値を上回った。
流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスの感染によって耳下腺が腫れる感染症で、気道を介して飛沫感染する。潜伏期は2―3週間。物をかむ時にあごが痛むことが多い。
合併症としては、髄膜炎や脳炎、膵炎、難聴などがある。発熱には鎮痛解熱剤の投与を行うなど、治療は基本的に対症療法で、ワクチンの接種が有効な予防方法とされている。最近では2010年から11年にかけて全国的に大きな流行が見られた。
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