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ロシア 大停電のクリミア半島に送電開始
12月3日 17時37分

ロシアが併合したウクライナ南部のクリミア半島で大規模な停電が続くなか、復旧作業を行っているロシアは海底ケーブルを使った送電を始めました。
ロシアが去年3月に併合したウクライナ南部のクリミア半島では、併合に反対するグループが、ウクライナとつながる送電線の支柱を爆破したとみられ、先月22日から、大規模な停電が続いています。非常事態を宣言して復旧作業を急いでいるロシア政府は、クリミアに直接電力を送るため、ロシアから黒海を経由してつながる海底ケーブルの敷設を進め、一部が完了したとして、2日、送電を始めました。
これについて、クリミアでの式典に出席したプーチン大統領は「送電の開始は、クリミアでの電力の確保に大きな意味を持つ。しかし、問題のすべてが解決したわけではない」と述べ、復旧に向けて残りの海底ケーブルの敷設を急ぐよう指示しました。
ロシアのメディアによりますと、停電の影響で、今月1日の時点で、およそ90万人がほとんど電気のない状態に置かれ、給水制限も行われているということです。また、ロシアのノバク・エネルギー相によりますと、海底ケーブルによる送電が始まったあとも、依然として、必要な電力の60%程度しか確保できていないということで、ロシアは、さらに作業を進め年内にも別の海底ケーブルによる送電を始めたいとしています。

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