インターネット上に、過激なわいせつ画像があふれかえっている。中でも少女が自らの裸を自分で撮影し、投稿する「自画撮り」の児童ポルノが目立ち始めた。警察庁によると、全国の警察が今年6月までに被害者を特定した児童ポルノ画像は、4割が自分で撮影したもの。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及などが理由の一つとなっているが、少女たちは何を目的に裸をネットにさらすのか。(加藤園子)
◆児童ポルノの4割
「もはや公然陳列の場を提供している状況。たまたま児童ポルノが集まったというレベルではない」
スマートフォン向け人気画像共有アプリ「写真袋」を11月に摘発した警視庁の捜査関係者はこう話した。写真袋は「友人との思い出の写真を共有する」ことを目的としているが、警視庁と京都府警の捜査で、投稿画像の3~4割が児童ポルノだったことが判明した。
現在、類似の画像共有アプリは数多く出回っている。画像や動画の保管ができ、「クラス旅行」など投稿者が設定した「合言葉」を入力すれば他の利用者も閲覧できる。ところが、わいせつ画像も多く、こうした画像の合言葉は広告のようにツイッターやネット掲示板で拡散されている。
警察庁の担当者はわいせつ画像について、「以前は『share(シェア)』などファイル共有ソフトで流通していたが、摘発が進んでアプリなどに取って代わってきている」と指摘。アプリはスマホで容易に操作できる分、「子供が自分を撮影し気軽に送ってしまうケースも少なくない」と危機感をにじませる。
警察庁はこうした画像を「自画撮り」と分類。今年6月までに全国警察が身元を特定した児童ポルノ被害者の41%が自画撮り画像によるもので、「買春」や「盗撮」を上回った。
◆ちやほやされたい
ネット上のトラブル相談を受ける「全国webカウンセリング協議会」(東京)も、自画撮りに懸念を抱いている。「親に隠れて自由にネット空間とつながれる時代。特にアプリは子供が日常使っているもので、悪いものに手を出している感覚がない」と、安川雅史理事長は分析する。
自画撮りを投稿する理由は、小遣い稼ぎのほか、「ちやほやされたい」という願望も。「普段注目を浴びることのない子が利用者にもてはやされ、どんどん過激な投稿をするケースは少なくない」と、風俗ジャーナリストの青山照彦氏は話す。実際にはカメラの前に1人なので羞恥心がなく、不特定多数の前に裸を公開していることと同義だと、気付いていない子供が多いとみられる。
同協議会には、アプリを通して得た自画撮りの児童ポルノをもとに2人で会うよう脅されている、との相談も複数寄せられている。安川理事長は「児童ポルノの被害者は低年齢化している。ネットに画像が拡散した際の問題点を家庭でも話し合うことが重要」と呼びかけている。
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