産経ニュース

「寿命120歳」不老薬に現実味 実は安価な糖尿病薬 米で臨床試験許可

ニュース プレミアム

記事詳細

更新


「寿命120歳」不老薬に現実味 実は安価な糖尿病薬 米で臨床試験許可

スプレー缶を使ったアートを楽しむポルトガルの元気なお年寄りたち。不老や若返りは全人類の夢だ(AP)

「がん克服より大きな恩恵」

 リスゴー教授は「20年前まで老化は生物学的な謎だったが、われわれは今、何が起きているかについて理解し始めている」と指摘。「すべてのがんを克服したところで、人間の平均寿命は3年ほど延びるだけだが、老化を遅らせることができれば、(人類に)はるかに大きな恩恵をもたらすだろう」と訴えた。

 臨床試験への注目度は高く、アンチエイジング研究分野で名を知られた米イリノイ大学シカゴ校のジェイ・オルシャンスキー博士は欧米メディアに「現代における最も重要な医療行為は、老化の速度を遅くすることだ」と指摘。「われわれはそれが可能であると信じ始めている」と語り、試験の成果に大きな期待を寄せた。

関連ニュース

排泄予測の機器開発 介護施設での活用目指す

「ニュース」のランキング