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「寿命120歳」不老薬に現実味 実は安価な糖尿病薬 米で臨床試験許可

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「寿命120歳」不老薬に現実味 実は安価な糖尿病薬 米で臨床試験許可

スプレー缶を使ったアートを楽しむポルトガルの元気なお年寄りたち。不老や若返りは全人類の夢だ(AP)

 原因分析の結果、メトホルミンには、生物の細胞を頑丈にし寿命を延ばすとされる酸素を細胞内で増やす効果があることが判明。

 FDAが、老化防止薬としての人間への効果を調べるための臨床試験を許可した。

「70歳なら50歳の若さ」

 「25年間、老化に関する研究を続けてきたが、老化防止薬の臨床試験など不可能だと思っていた」

 試験に参加する米カリフォルニア州のバック加齢研究所のゴードン・リスゴー教授は、英紙デーリー・テレグラフなどの欧米メディアに感慨深げにこう語った。

 投薬を受けるボランティアとして認知症やがん、心臓病を患っているか、そのリスクがある70~80歳の男女3000人の募集を開始。資金集めも進めている。

 研究者は、投薬により人間の老化を20年程度遅らせる効果があるとみており、「100歳の人は寿命が120歳まで延び、70歳の人は50歳の若さと健康を手に入れられる」と主張。アルツハイマー病やパーキンソン病の進行を止める効果も期待できるとしている。

 また、マウスで寿命が40%延びた効果が人間で再現された場合、その寿命が50%も延びる可能性があるという。

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