【特命記者】
2015年選手会加入選手の球団別年俸【拡大】
ベイスターズへの入り口を多く作り、ファンを呼び込む。ネット上のコンテンツの魅力で顧客に訴求する、DeNAらしい取り組みだ。
「種をまいて芽が出て、ここから幹にする。選手の年俸も上がっていくし、経営が強くないと強いチームにはならない」。球団の足場を固め、次に見据えるのはチームの強化。ラミレス新監督で臨む来季へ、ハマっ子の期待も右肩上がりで高まっている。
★ハマスタTOB順調
株式会社横浜スタジアムの株式公開買い付け(友好的TOB)は順調に進んでいる。関係者によれば、テレビ局や建設会社など大口の株主が売却の意向を固めつつある。個人株主への説明会も2度開催。球団側の「横浜とともに歩む」という理念に賛同の声は多く、年内にも過半数に届く可能性がある。実業家で、2004年に球界参入を目指した堀江貴文氏も、ツイッターで「素晴らしい交渉力。あの不利な状況からよく買収までもっていけたと思う」と称賛している。
DeNAのユニーク企画
★ヘルメット付きチケット 今季の本拠地開幕6連戦でレプリカヘルメット付きのチケットを合計約12万席販売
★「YOKOHAMA☆GIRLS FESTIVAL」 女性限定ユニホーム付きチケットを販売し、2試合とも完売。少女漫画風選手イラストなどでPRし、来場者の女性比率が球団初の5割超え(52%)
★「YOKOHAMA STAR☆NIGHT」 夏休みの恒例企画。選手も着用する限定柄レプリカユニホーム付きチケットを販売
★+B 球場外周にライフスタイルショップを開設。BEAMSとのコラボ商品など、過去の球団グッズと一線を画す、おしゃれアイテムが並ぶ
★ボールパークコーヒー 東京・三軒茶屋の人気カフェとコラボしたコーヒースタンド。筒香ら選手監修のドリンクも話題。「+B」に併設
★ベイスターズ・エール 選手にアンケートを行い醸造された球団初のオリジナルビール。審査会で銀賞受賞
★ドリーム・ゲート・キャッチボール 来季実施。ナイター開催日の午前7~8時30分、球場の外野エリアを無料開放。通勤通学時間帯にキャッチボールができる場を提供する
池田 純(いけだ・じゅん)
1976(昭和51)年1月23日生まれ、39歳。横浜市出身。早大卒。住友商事、博報堂を経て2007年にDeNAに入社。09年4月にマーケティング担当執行役員、10年に関連会社社長に就任し新規事業を1年で黒字化するなど手腕を発揮した。大洋ホエールズ時代から横浜スタジアムに通いつめ、半ば立候補する形で11年12月に初代球団社長に就任。12球団最年少の球団社長として指揮を執る。
(紙面から)