あかときいの散歩中、60代以上の男性は、きいを指差してよくこう言う。
「お!ケンカで片耳を折っちゃったんだな?ハチと一緒だな!」
(晩年のハチ。Wikipediaより拝借)
関西では絶対に聞くことのない言葉だが、東京では結構頻繁に言われるので、”ハチ”が東京文化に溶け込んでいるのがよくわかる。
でも、私は渋谷のハチ公像を見ると少し悲しくなる。
ご主人をいつまでも待っていたハチが、変わり果てた渋谷駅でも未来永劫にご主人を待っている姿が切なすぎて見てられへん。だって、もう雲の上で大好きなご主人に会えてるよね、ハチ。もう待たなくていいねんよ、ハチ!
そんな私が、見た瞬間に胸を打たれてしまったハチ公像が、こちら!
東京大学のキャンパス内にある「ハチ公と上野英三郎博士の像」。
ハチのご主人(上野英三郎氏)が東京大学の教授だったことから、ハチの80年目の命日にあたる今年3月8日に寄付金で建立された。
見て、このハチのうれしそうな表情。
愛情深く見つめ返すご主人の顔。
ハチ、会えて良かったね。
待ってて良かったね。
銅像を前に感動で心奪われる私。あかときいは困惑の様子。
しかもこの銅像は、普通の銅像のように背の高い台に乗っておらず、東京大学弥生キャンパスの木々の間にひっそりたたずんでいるのだ。
この世では、ご主人に会えなかってんもん。せめて、銅像ではご主人と一緒にいたいよね。よかったね、ハチ。
そいでもって、この銅像、とってもディテールにこだわっている。ハチのハーネスには、ちゃんとリードを着ける輪っかが。この銅像を造った彫刻家さんは、犬が大好きなんやろうな。想いが伝わってくるよ。
って、ちょっと待って!ハチ公の耳!!
片耳が折れてへんやーん。
ハチ、うれしすぎて両耳立っちゃったのねー!
きいも、すっごくうれしい時には両耳が立ちます。主に、お肉を貰える時やけど。
銅像の彫刻家は名古屋在住の植田努氏。写真を見返しても、感動です。東京大学のキャンパス内は、木々も多くて犬のお散歩も楽しいですよ。スタバやテラス席があるカフェもあるし、ベンチもたくさんあるので、オススメです。
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