さまざまなツールやテクニックを駆使して、通常ではありえないようなスーパープレイを追求する「TAS(Tool Assisted Speedrun)動画」シリーズ。今回はスピードランではありませんが、ゲーム「桃太郎電鉄16」でもしもTASさんがピンゾロ(サイコロで全部1を出すこと)に挑戦したら……という動画が無駄に壮大だったので紹介します。
ゲーム内の乱数すら自在に操るTASさんの手にかかれば、サイコロの目を操ることなど造作もないこと……と思いきや、製作者のコメントによると、「桃太郎電鉄16」の乱数はちょっと特殊で、ある例外(ここは製作者もまだよく分かっていないそう)があるために、出目の中でもピンゾロが異様に出にくくなっているのだとか。乱数はサイコロを振るタイミングによって調整できるのですが、この例外のせいで、サイコロが増えれば増えるほど、いわゆる「露骨な調整」という名の「待ち時間」が伸びていきます。
サイコロ3個で調整にかかった時間がだいたい20秒ちょっと。4個、5個にもなると分単位での調整が必要になってきます。TASさんをここまで手こずらせるとは……。
しかし、桃鉄のサイコロは5個で終わりではありません。「リニアカード」でサイコロを8個にすると……。
なんと、サイコロ8個だとピンゾロを出すのに「4日と11時間32分」かかったそう。もういい……もう休め……っ!
が、まだ最後の戦いが残っています。そう、キングボンビーとのサイコロ対決です。ここで振るサイコロは……10個!
サイコロ10個でピンゾロを出すのにかかった時間は……なんと15日と20時間21分。しかし時間をかけただけあって、さすがのキングボンビー様もこの出目には「なにっ! 10だと!?」と驚きを隠せない様子でした。
ちなみにサイコロを10個振ってピンゾロが出る確率は約0.0000016%。これは年末ジャンボ宝くじの当選確率より低く、仮にもしリアルで1秒に1回振ったとしたら、だいたい1年と334日かかる計算だそうです(視聴者のコメントより)。それに比べたらまだ早いとは言え、ここまで時間のかかるスピードランもなかなかないのではないでしょうか……。
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