米軍機「レーザー」照射事件 逮捕の56歳男、容疑認める

12/08 01:01
アメリカ軍普天間基地の周辺を飛行する軍用機に対して、レーザーとみられる光線が照射された事件で、56歳の写真家の男が逮捕された。
帽子の上に、さらにフードをかぶり、マスクを身につけた男。
レーザーとみられる光線をアメリカ軍機に照射した疑いで、7日に逮捕された、写真家・平岡克朗容疑者(56)。
平岡容疑者は、2015年7月1日午後9時すぎ、アメリカ軍のヘリコプターに、緑色の光線を照射した威力業務妨害の疑いが持たれている。
使い方によっては、凶器となるレーザー光線。
しかし、レーザーポインターで、飛行するヘリコプターにレーザー光線を照射することはできるのか。
レーザーにくわしい、中央大学理工学部の庄司一郎教授は「出力が大きくて、発熱量が非常に大きいので、紙が燃えてしまうということですね」と話した。
光線を当てた瞬間に、紙から立ちのぼった煙。
これは、日本国内で市販されているレーザーポインターの1,000倍の出力のもの。
国内で市販されているものについて、庄司教授は「100メートルぐらいは、たぶん届きます。これが200メートル、300メートルと、もうちょっと離れていきますと、だんだんレーザーの光というのは広がっていくので、かなり見るのが厳しくなる」と話した。
海外で売られているレーザーポインター。
出力は、日本国内で市販されているものの、およそ100倍。
これならば、500メートルぐらいまで届くという。
平岡容疑者のものとみられるブログには、「在日米軍は出ていけ! 米軍の航空機、ヘリコプター、マジ、即刻撃ち落としたい!」などと書かれていた。
また、平岡容疑者のものとみられるフェイスブックには、日米同盟に批判的なメッセージが書かれていた。
そんな平岡容疑者の自宅には、旧ソビエトの国旗が掲げられ、また、自宅は草木に覆われ、中を確認することができない。
旧ソ連の国旗以外にも、車や表札にはロシア語が記され、車の中には、モデルガンのようなものも見える。
近所の人は、「ずっと(旗が)立ってるよ。だからね、おかしいねと思ったけど」、「(草木が生い茂るような家だが?)緑が好きだからじゃないかな。いつも、こっちのこと気にしていたのよ、迷惑かけてないかとかね」と話した。
逮捕前日の6日、FNNの電話インタビューに答えた平岡容疑者は「レーザーか何かの話ですか、今おっしゃったのは。それは何か今、問題になっているんですか?」と話していた。
警察は7日、平岡容疑者の自宅の家宅捜索を行い、レーザーポインター数点やパソコンを押収した。
調べに対し、平岡容疑者は「レーザーポインターを照射したことは間違いありません」と、容疑を認めており、警察は、動機の解明などを急いでいる。

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