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国連 必要とする人道支援200億ドル超の見通し
12月8日 9時37分

国連は、シリアやイエメンなど世界各地の紛争地で必要としている人道支援の額が来年1年間で200億ドルを超えるという見通しを示し、国際社会に一層の支援を求めました。
スイスのジュネーブで、7日、人道支援のための資金の拠出を求める国連の会議が開かれ、会議のあと、国連のOCHA=人道問題調整事務所のオブライアン事務次長などが記者会見しました。
この中で、長引く紛争などによって緊急支援を必要としているのは37の国で8700万人を超え、来年1年間に必要な支援額は200億ドル(日本円で2兆4700万円)を超えるという見通しを示しました。1年間に必要な支援額が200億ドルを超えるのは初めてで、10年前の5倍に上るということです。
支援額のうち、内戦が続くシリアやその周辺国への支援として合わせて80億ドル、ことし3月から戦闘が激しくなったイエメンでも16億ドル、さらに、エチオピアや南スーダンでもそれぞれ10億ドル以上の支援が必要だとしています。
一方、各地で紛争が相次ぐなか、国連の人道支援のための資金は大幅に不足していて、ことしは本来必要とされた額の半分しか集まっていないということです。
オブライアン事務次長は「昨今、かつてないほど多くの地域で、より高い水準の人道支援が必要とされている」と危機感を訴え、国際社会に一層の支援を求めました。

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