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<ウイルス提供容疑>札幌の中2少年 他にも5人前後に譲渡

毎日新聞 12月8日(火)2時31分配信

 コンピューターウイルスを知人の少女に販売したなどとして不正指令電磁的記録(ウイルス)提供容疑などで逮捕された札幌市の中学2年の少年(14)が、他にも14~17歳の中高生5人前後にウイルスを譲り渡していたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁などは8日にも少年を同容疑などで追送検する方針を固めた。

 捜査関係者によると、少年は6~8月、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で知り合った中高生らに、他人のインターネットバンキングで不正送金を引き起こすウイルス「ZeuS(ゼウス)」などを販売したり譲渡したりした疑いが持たれている。少年のパソコンからは4種類のウイルスが見つかり、海外の闇サイトで無料ダウンロードしたとみられる。新たに渡したことが判明した1人には「代金」として電子マネー100万円分を送らせていたという。

 受け取った中高生らもウイルスと認識していて一部は「使ってみたかった」と説明しており、警視庁などは立件を検討している。

 札幌市の少年が、高校生1人のパソコンを身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」に感染させていたことも判明した。感染するとパソコンが作動しなくなり「解除したければ身代金を払え」とメッセージが出る。少年は「解除してあげる」などと3000円を要求したといい、警視庁は恐喝未遂容疑でも追送検する。【斎川瞳】

最終更新:12月8日(火)2時54分

毎日新聞

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