11月下旬、知人と雑談していて、将棋の倉敷藤花戦を奪還し、女流4冠に返り咲いた里見香奈棋士(23)が話題になった。私が里見さんを知ったのは、彼女の父・彰さんが「空手バカ一代」の大ファンだったのが縁だ。
将棋が好きで東京・千駄ケ谷の将棋会館に親子で通ったというその知人は「将棋はいかさまができない。真剣勝負そのものだ」と言い、昨年体調を崩して王座を失ったものの、今年1月に復帰して大活躍の里見棋士に驚きだった。
以前、スパルタ塾の塾長が授業で15キロ痩せたら希望校に合格、痩せなかった者は失敗すると言っていた。体調を崩しての里見棋士の復活に勝負の厳しさを教えられた。 (格闘技評論家)
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