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滋賀80年前の豊郷小現れる 16ミリフィルムを修復
豊郷町の豊郷小学校旧校舎群で昨年見つかった約八十年前の16ミリフィルムの復元、修復作業が終わった。建設当時の校舎や町の風景を見ることができ、関係者は「復元できて本当によかった。貴重な資料を今後も大切にしていきたい」と話している。町は十九日午後六時から、旧校舎群講堂で上映会を開く。 フィルムは記録用に撮影されたとみられ、一九三六(昭和十一)年の建設工事中の校舎や翌年五月にあった竣功(しゅんこう)式典の様子が写っていた。校舎を設計した米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの後ろ姿や校舎に数百人が押し寄せて交通整理する人々など、昭和初期の様子を垣間見ることができる。 フィルムは理科準備室の引き出しから見つかり、「校舎新築工事場実況 新校舎竣功記念祝賀会実況」などと記された鉄製の缶に入っていた。劣化が激しかったことから、町が専門業者に修復を依頼。編集作業は立命館大映像学部の細井浩一教授の研究室が担当し、字幕説明などを加え、約二十三分の映像作品に生まれ変わった。 町の担当者は「十九日は初公開なので、多くの人に見に来てほしい」と話している。 上映会に先立ち、午後四時から講堂で、近江八幡市の近江兄弟社高校合唱部などによるクリスマスコンサートがある。 午後五時から旧校舎群のイルミネーションの点灯式がある。イルミネーションのライトアップは来年一月三十一日まで。(問)町観光協会=0749(35)3737 (山村俊輔) PR情報
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