男家庭に育ったおかげで、女性に目覚めてから毎週のようにキャバクラに通い詰め、VIP席に通されるようにまでなってしまった。そこで今は結婚して通えなくなってしまったけれど、かつて愛用したキャバクラ嬢とのアフターに使えるお店を紹介したい。月に5万~10万をキャバクラ本体に突っ込みたい老若男女におすすめだ。僕はとことん外見重視なのでトークが面白いママと遊びたい方はどーぞ場末のスナックへでも行ってください。
実のところアフターで使う店は二択しかないと言っていい。
焼肉か、お寿司だと思う。
事前に深夜営業をしているお店を調べて誘うといいかもしれない。ポイントは出来る限り間接照明のお店にすることだろうか。夜の蝶を明るいLED照明の光の下で見ると夢が醒めてしまうからだ。各自適当に頑張ってもらいたい。
聡明な人はすでにお気づきだろう。「だと思う」「かもしれない」などと気弱な言い回しからわかるように、お恥ずかしい話だが、公式には、僕はアフターに成功したことがない。つまり、この文章の本題はアフターに失敗したあと、期待に熱くなった心身をチルアウトするお店を紹介することなのである。
磯丸水産
24時間営業が嬉しい海鮮居酒屋チェーン。ビールを飲み飲み、ひとり寂しく貝を焼きながら、憧れの貝に思いをはせよう。お店によっては焼き物マスターなる人がいたような気がするので、焼き物アレルギーの人もノープロブレムだ。
個室ビデオ
「酒などいらぬ。俺に必要なのは癒しだ」そういう剛の者にお勧めなのが個室ビデオ。壁の薄さを恐れることなく、思い切りシャウトしながら、心と体、主に体を存分に慰めてもらいたい。
マクドナルド
深夜営業のファミレスで影になって反省するという手もあるが、深夜のファミレスは慶応技術大学湘南キャンパスに通う総合政策学部あるいは環境情報学部のカップルがいちゃついているので、精神安定上あまりよろしくない。そこでマクドナルド。なぜか客足が遠のいていて空いているのもむしろ好都合。キャバ嬢に逃げられた苦い記憶を、マクドナルド・コーヒーの苦さを味わいながら静かに振り返ろう。
これらのお店で、皆様がアフターに失敗し昂ぶったまま宙ぶらりんになった気持ちをチルアウトしていただけることを小さく祈っている。また、皆様がアフターに失敗することを心の底から、切に、切に、切に願っている。
自分では大金をぶち込んだつもりだったのでタイトルに150万と入れて、俺スゲエ感を演出してみたけれど、冷静になって外食と考えたら年150万なんて普通すぎる気がしてきた。くっそー。全然浪費してねー。だからアフターでゲット出来なかったのかー。自分ではスゴイと思っていたが実はイケてないって恥ずかしいことこの上ないものである。
(この文章はガンダムマークⅡのガンプラを眺めながら10分で書かれた)