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ノーベル医学・生理学賞 大村さんが記念講演12月8日 4時28分
ことしのノーベル医学・生理学賞を受賞する北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、スウェーデンのストックホルムで「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演に臨み、「私たちが必要とするものや問題への答えはすべて自然の中にある。微生物は私たちの望みをかなえてくれる無限の資源だ」と、みずからの研究の信念について語りました。
「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演は、その年の受賞者が、受賞理由となった研究の意義やみずからの思いを一般の人に向けて話す恒例の行事です。
医学・生理学賞を受賞する北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、7日、ストックホルムのカロリンスカ研究所でおよそ1000人の聴衆を前に「地球からのすばらしい贈り物」というタイトルで講演に臨みました。
この中で大村さんは、まず、「研究は1人ではできません。私は、これまで、多くのすばらしい研究者や同僚とともに働いてきました」と述べ、研究を成功に導いた大勢の仲間の存在を強調しました。
そして、茶の湯の『一期一会』ということばを日本語で会場のスクリーンに映し出し、「同じ状況は二度と訪れることはない。チャンスが訪れたら、つかむことが重要です」と述べました。
また、受賞理由となった熱帯病の特効薬が作り出された経緯や、その薬によってアフリカなど貧しい国々で多くの人が失明の危機から救われたことを説明し、「私たちが必要とするものや問題への答えはすべて自然の中にある。微生物は私たちの望みをかなえてくれる無限の資源だ」と、みずからの研究の信念について語りました。
そして、「これからも、私は、世界中の人々に健康をもたらし、また経済的な状況を改善することができる化合物を探し続けます。そして、若い世代の研究者にも同様の研究をしてもらうよう、励ましたい」と、今後の抱負を語っていました。
ことしのノーベル賞の授賞式は、日本時間の11日未明、ストックホルム中心部のコンサートホールで行われます。
医学・生理学賞を受賞する北里大学特別栄誉教授の大村智さんは、7日、ストックホルムのカロリンスカ研究所でおよそ1000人の聴衆を前に「地球からのすばらしい贈り物」というタイトルで講演に臨みました。
この中で大村さんは、まず、「研究は1人ではできません。私は、これまで、多くのすばらしい研究者や同僚とともに働いてきました」と述べ、研究を成功に導いた大勢の仲間の存在を強調しました。
そして、茶の湯の『一期一会』ということばを日本語で会場のスクリーンに映し出し、「同じ状況は二度と訪れることはない。チャンスが訪れたら、つかむことが重要です」と述べました。
また、受賞理由となった熱帯病の特効薬が作り出された経緯や、その薬によってアフリカなど貧しい国々で多くの人が失明の危機から救われたことを説明し、「私たちが必要とするものや問題への答えはすべて自然の中にある。微生物は私たちの望みをかなえてくれる無限の資源だ」と、みずからの研究の信念について語りました。
そして、「これからも、私は、世界中の人々に健康をもたらし、また経済的な状況を改善することができる化合物を探し続けます。そして、若い世代の研究者にも同様の研究をしてもらうよう、励ましたい」と、今後の抱負を語っていました。
ことしのノーベル賞の授賞式は、日本時間の11日未明、ストックホルム中心部のコンサートホールで行われます。