佐藤: 阻止する手……。理想論を言えば、あの辺の破綻国家を治すということなんですけれど、うーん、踏み込んで言うと、イスラム国に対しては生かさず殺さずで、逃げない程度、まだ可能性があるという形で、シリアとイラクの間のところで封じ込め、潰していくということでしょうね。
いきなり皆殺しにして、一般住民でも疑わしくは殺してしまうというやり方をすると、その地域にフランス、ロシアに対する恨みが残るわけですよ。それで、逃げ延びた人が離れたところで拠点をつくって、また戻ってきます。
ですから、イスラム国の潰し方については、中長期戦略を立てなければいけない。ウイルスが拡散しないようにして潰さないといけないんですね。
邦丸: 一定のところで拡散を防ぐということですね。
佐藤: 今の時点ではそれが非常に必要だと思います。(全文はメルマガでお読みになれます)
佐藤優「インテリジェンスの教室」Vol.073(2015年11月25日配信)より
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