<漂着木造船>4遺体発見 衣類にハングル
青森海上保安部(青森市)は6日、青森県佐井村牛滝の沖合で2日に見つかった漂流木造船から男性4人の遺体が見つかったと発表した。衣類の一部などにハングル文字があったが、判読はできないという。村が6日朝から船の陸揚げ作業を牛滝漁港で行い、青森海保が船内を調査していた。
青森海保によると、遺体は一部白骨化し、死後の経過時期は不明。船は長さ12.5メートル、幅3.6メートルで黒色。エンジンは1基で、船体にプロペラが付いていた。船首部には白地に赤で「529−63434」と記されていた。船内には食器や漁具などがあったという。
青森海保は船内調査で得られた情報を分析。死因などの特定も進める。
木造船は2日午前11時半ごろ、転覆して定置網に絡まった状態で発見された。海上保安庁などによると、北海道から福井県までの日本海沿岸に10月以降、10隻超の国籍不明の木造船が漂着している。船体の特徴から北朝鮮の漁船とみられ、今回を含め少なくとも約30人の遺体が確認された。
2015年12月07日月曜日