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 南米ベネズエラで6日、任期満了に伴う総選挙(一院制、定数167)が投開票され、故チャベス前大統領以来、「反米」を掲げ社会主義的な政策を進めてきた急進左派の与党が、路線転換を訴えた野党連合に敗れた。チャベス氏が初当選した1998年以降、国政選挙の野党勝利は初めて。国内政治の転換点となるだけでなく、中南米地域の政治情勢にも影響を与えそうだ。

 選管発表によると、7日未明時点で、野党はこれまでの倍近い99議席を獲得し過半数を占めた。与党は46議席と伸びず、まだ22議席が未定となっている。投票率は74・25%だった。

 首都カラカスの野党陣営では、トレアルバ事務局長が「ベネズエラの政治の新たな幕開けだ。変革が始まった」と勝利宣言。マドゥロ大統領は「結果を受け入れる」と敗北を認めた。市内では花火が鳴り響いた。