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グーグルに検索結果の削除命じる決定 札幌地裁
12月7日 22時07分

12年前の事件で罰金の略式命令を受けた男性が、インターネットで自分の名前で検索すると当時の記事などが表示されるのはプライバシーの侵害だと訴えた仮処分について、札幌地方裁判所がグーグルに検索結果の削除を命じる決定を出したことが分かりました。
代理人の弁護士によりますと、札幌市に住む50代の男性は、平成15年に逮捕され、罰金20万円の略式命令を受けましたが、今でも自分の名前をグーグルで検索すると当時の記事などが表示されるのはプライバシーの侵害だとして仮処分を申し立てていました。
これについて、札幌地方裁判所が7日、「逮捕から12年以上が経過しているのに、世界中からアクセスできるインターネットで犯罪経歴を明らかにすることが公共の利益にかなうとは言えない」として、グーグルに検索結果の削除を命じる仮処分の決定を出したということです。
これについて、グーグルは「仮処分の決定内容を見ていないのでコメントできない」としています。
一方、男性の弁護士は「同じようにプライバシーがさらされて苦しんでいる人はたくさんいる。軽微な犯罪の経歴が永遠に残るのは今後の生活に関わるので、グーグルなどの企業にはその重みを認識してもらいたい」と話しています。

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