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[データは語る]中堅・中小企業のクラウド移行での課題は「人材がいない」が2割弱で最多―ノークリサーチ
調査会社のノークリサーチは2015年12月7日、中堅・中小企業のクラウドへの移行と障壁に関する調査結果を発表した。情報共有、顧客管理、会計/決済、セキュリティ、販売/仕入/在庫/生産など10分野の業務システムにおけるクラウド活用状況について集計・分析した。それによると、年商5億円以上~50億円未満の中小企業における情報共有の分野では、クラウドを「新規導入済み」が14.7%、同一アプリからクラウドに移行した企業が7.3%、同一アプリで移行予定が2.7%となった。同社では、新たにクラウドを導入する、あるいは同一アプリから移行するケースが多く、アプリの変更を伴う移行は少ないと指摘した。
業務システム別のクラウド利用費用についても調査した(図)。それによると、情報共有の業務分野では、クラウドに導入/移行済みの企業が月額1007円なのに対し、導入/移行予定の企業は月額900円。顧客管理システムでは、導入/移行済みの企業が月額842円で、導入/移行予定の企業が1100円だった。
中堅・中小企業がクラウドを活用する際に直面する課題とその解決策についても調査。それによると、「クラウド移行を主導する社内人材がいない」が18.2%、「社外にデータを置くことが不安である」が15.2%、「クラウド移行作業にかかる費用負担が大きい」と「クラウド事業者による障害が心配である」が12.1%、「運用管理における社内作業負担が大きい」と「想定していたよりも費用負担が大きい」が9.1%と続いた。同社では、これらの調査結果について、「クラウド事業者や販社/SIerの支援」によって解決できた課題もあれば、「実際に導入してみたら、それほど問題にならなかった」という課題もあると分析している。
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