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【金星探査機あかつき】「意外と丈夫、軍艦のよう」「工学チームの底力感じた」 JAXA会見詳報

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【金星探査機あかつき】
「意外と丈夫、軍艦のよう」「工学チームの底力感じた」 JAXA会見詳報

金星探査機あかつきのエンジン噴射後、会見する中村正人プロジェクトマネージャ=7日正午頃、相模原市中央区の宇宙航空研究開発機構(草下健夫撮影)

 --予定通りできたことの背景に何があるか

 「リスク管理というのは多分、想像力だと思う。多くのチームメンバーが想像力を働かせて、非常に小さい確率でも起こるかもしれないことを考えた。例えば、太陽の放射線でどこかが止まったらどうするか。そういう想像力を最大限に発揮したことが今回につながった。抜けていることはまだ、あったはずだが、幸いそこに引っかからなかったのだろう。そういうことを積み重ねることが、ノウハウを積むということだと思う」

 --軌道投入は成功するとみられるという理解でよいか

 「はい」

 --失敗した宇宙機を再挑戦して戻したことへの思いは

 「こういったケースは世界でも非常に珍しいと思う。探査機は一部壊れたが、残りが無事だったことが非常にラッキーだった。また(前回)噴いたのが2分間で、5年後という短い時間で金星に会合するチャンスがあり、運が良かった。もし全然噴かないとか6分、8分噴いたとなると、全然違う軌道に乗っていたかもしれない。こうしたことを千載一遇のチャンスととらえて何とかものにしたことに、メンバー、特に工学チームの底力を感じた」

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