【新ひだか】中京競馬場での6日の第16回チャンピオンズカップ(G1、ダート1800メートル)で、町内のグランド牧場が生産したサンビスタ(6歳牝)が優勝した。牝馬が同レースで勝つのは初の快挙で、軽種馬関係者ら約60人が、牧場を祝福に訪れた。

 グランド牧場は、伊藤佳幸社長(59)の祖父幸太郎さんが1927年に設立。現在は繁殖と育成を一貫して手がけ、繁殖牝馬80頭を飼養している。

 12番人気のサンビスタは、人気馬を抑え、最後の直線でトップに立った。伊藤社長は競馬場に出向いて留守で、牧場の従業員約15人がテレビの前で応援した。同牧場の中倉和幸マネジャー(51)は、サンビスタについて「1歳のころから品のある馬だった。最後に抜け出す得意のパターンで勝ってくれた」と喜んだ。酒井芳秀町長は「軽種馬産地として、ふさわしい勝ちっぷりだった」と祝福した。(舘山彩佳)