【ソウル聯合ニュース】韓国軍が来年まで研究を進める「創造国防」課題について31種が選定され、このなかに高高度に留まり有事の際に北朝鮮の長射程砲や移動式ミサイル発射台などを攻撃するステルス無人航空機(UAV)と、ドローン(小型無人機)で韓国内の軍事施設を監視するシステムが含まれていることが分かった。軍の関係者が6日、明らかにした。
「創造国防」とはICTやモノのインターネット(IoT)、ビッグデータの活用など最先端科学技術を国防業務に融合させる概念。
ステルスUAVによる攻撃体系のアイデアはこれまでも提起されていたが、創造国防課題に選ばれた事実が確認されたのは今回が初めて。
来年までUAVの分析や運用概念の確立などの研究を行い、2017年から19年まで応用研究を進める。
軍関係者は「ミサイル発射台や艦艇、洞窟の中の長射程砲など、大型の標的はステルスUAVが直接接触して攻撃する」とした上で、小型標的に対してはUAVから自律対装甲子弾を発射して攻撃すると説明した。
国防科学研究所(ADD)は3億8000万ウォン(約4000万円)を投じ、来年までにステルスUAV戦術攻撃体系概念の研究を終わらせる計画であることが分かった。
また高性能カメラを搭載したドローンで軍事施設を上空から監視し立ち入り許可を得ていない人物を識別するシステムも研究される。
軍は産業通商資源部との共同研究が来年中に終われば、早期に戦力化する予定だ。